サスティナブルなコンセプトストアが誕生。Firsthandの提案するカルチャーとファッション。

ファッション、サスティナブル、アートをコンセプトにしたデイトナ・インターナショナルのコンセプトストアとなるファーストハンド。世界各国から様々なアプローチのリメイクアイテムが集結し、ファッションとサスティナブルを見事にクロスオーバーさせている。

「ファーストハンド」バイヤー・森畑優太さん

1993年生まれ。学生時代に大手セレクトショップでアルバイトを経験し、卒業後にデイトナ・インターナショナルに入社。2年目からはバイヤーとして活躍。2021年に現職に就任。

あらゆる角度からサスティナブルなファッションを提案。

店内にはエッジの効いた最新のインポートブランドから人気のオリジナルまで幅広くラインナップする。見やすいディスプレイも◎

「うちの大前提は、ファッションとしてかっこいいこと。もちろんサスティナブルな取り組みは大切ですが、そこを重視するあまりにファッションとして成立しなければ本末転倒になってしまいます」

そう語るのは、現在ファッション業界から注目されているファーストハンドのバイヤー・森畑さん。通常のバイイングだけでなく、オリジナルの企画まで手掛ける。旧き良きアメリカのプロダクトにも精通する一方で、新たなトレンドもしっかりと把握している。この時代を読む目利きと絶妙なバランス感覚が、ファーストハンドの商品構成に活きている。

「古着のリメイクはもちろんのこと、お客様のワードローブを『アラブムーブメント』のオリジナルワッペンでカスタムする取り組みをしています。またリサイクル素材をベースから見つけたり、工場で眠っている素材を発掘したりと様々な角度からサスティナブルとファッションを繋げています」

ユーズドのエンジンクレーンにハンガーバーを組み合わせたオリジナルの什器。立体アーティストの『ゲルチョップ』が手掛けた物
『解体と再構築』をテーマにした内装は見所も十分。店内で使用し使ているスピーカーは、廃材などを活用したスケルトン仕様だ
店内の什器もサスティナブルなものが使われている。これはホースを再利用したソファ。よく見ると端にホースの先端部分を活かしているのがおもしろい
日用品の廃棄物をうまく活用したクリエイティブな什器。大量廃棄の問題を提起したデザインで、環境を考えるキッカケにもなる
アパレルが抱える大量生産や大量廃棄の問題にもしっかりと取り組んでおり、ファッションとアート、カルチャーを多角的に表現

編集部注目のアイテムを紹介!

森畑さん渾身のファーストハンドのコートは、セーターの生地をリサイクルしたウールメルトンを使い、モダンなシルエットに。3万9600円

国内ではファーストハンドのみのエクスクルーシブとなる米国『アラブムーブメント』のカーディガン。ヴィンテージカシミアのリメイクだ。24万2000円

アラブムーブメントのパッチを購入すると、持ち込みのウエアにもカスタムをしてくれる。ものを長く使う工夫のひとつだ。各5500円

日本の『コントローラプラス』が手掛けるダブルのジャケットは、米軍のテントクロスとジャパンデニムのコンビネーション。パンツも展開。7万7000円

オランダはアムステルダムのシューズブランド『ピーターソンストゥープ』。右はファーストハンドの別注モデル。右/4万9500円、左/6万500円

【DATA】
Firsthand RAYARD MIYASHITA PARK
東京都渋谷区神宮前6-20-10
TEL03-6805-1828
営業/11:00〜21:00
https://firsthand.jp/

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2022年12月号 Vol.344」)