H-Dのカスタムビルダーが憧れ続けたマーキュリー。|マーキュリー・クーガー【東京カーライフ】

ポニーカーの代名詞として知られるフォード・マスタングが上級ブランド、マーキュリーから兄弟車としてリリースされたのがクーガーだ。コンパクトな車格でありながら、唯一無二の洗練されたデザインは、マスタングとは趣向が異なるゴージャスな存在感を漂わせる。

「BOOTLEG」代表・菊原陽二さん|旧車のチョッパーから高年式のハイパフォーマンスなクルーザーまで、H-Dを中心とした幅広いスタイルを手がけるカスタムビルダー。クーガーは’68年の他に現在不動の’70年も所有する

オリジナルを基調にオプションパーツでモディファイ。

クーガーはマスタングの兄弟車として上級ブランドから登場しただけによりゴージャスな仕様が目立つ。ホイールベースはマスタングより3インチ長く、ロングノーズが際立つシャープなシルエットだ。純正オプションのチンスポイラーによってレーシーな雰囲気が漂っている

埼玉県のH‒Dカスタムショップ、ブートレグの菊原さんの愛車は’68年式のマーキュリー・クーガー。菊原さんは、10代の頃からアメリカのモーターカルチャーに傾倒し、日本の雑誌のみならず、アメリカのホットロッド誌やチョッパー誌を読み漁っていたクレイジーな高校生だったようだ。そして、当時雑誌で見た’67年か’68年のマーキュリー・クーガーに衝撃を受け、それ以来憧れ続けていたクルマなのだ。

車体が見つかったのは約7年前。ランニングコンディションのはずが、実際に日本に到着したクルマはそのまま路上に出るのは難しく、足周りの整備に始まり、シフターの調整やエンジンのフルオーバーホールなど、大掛かりな修理も必要となった。そして、現在の姿に辿り着いたのが2年前。ナンバーを取得し、ようやく路上デビューを果たしたが、自身がヴィンテージバイクを扱うプロビルダーだけに走行性能への視点はシビアだ。気になるところは尽きないそうで、今も更なる進化を目指している。

そして、菊原さんはバイクはもっぱらカスタムを好むが、クーガーはオリジナルを基調としたスタイルをキープしたいのだと言う。

「当時衝撃を受けたオリジナルのデザインに今でもリスペクトがあるので、基本的にはこのスタイルのまま、足回りの見直しやエアコンの設置など普段乗りとしてストレスなく使えるクルマに仕上げていく予定です」

「1968 MERCURY COUGAR」のディテールを拝見!

ステアリングやダッシュはオリジナルをキープ。ウッド調のダッシュがフォードの上級ブランドらしい高級感を演出する。

フォード・ウィンザー V8 351エンジン。スモールブロック302をベースにストロークアップしたエンジンはパワフルな走りを実現。

フロントフェイスと同様、クーガーの象徴的なディテールであるシーケンシャルパターンのテールライト。ルーフはバイナルトップ。

クーガーの最大の特徴であるファントムグリル。ヘッドライトを点ける時はエンジンの負圧を利用してグリルの両端が開く仕様。

前後ホイールはオリジナルのデザインを踏襲した純正オプションの15インチアルミホイールを採用。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

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