全身ラッピングをまとったリフトアップバン。|シボレー・G30【東京カーライフ】

4WD化、そしてリフトアップしたことで実際よりもより短く見えるボディ。そこにパンクバンドのグラフィックでラッピングした魅惑のシェビーバンを紹介しよう。オーナーの神山さんは埼玉県川越市にあるアメリカ車専門店の代表。しかし見るからに東京カーライフと呼びたい全身ラッピング車だ。

「マウント・ジー」代表・神山直紀さん|埼玉県川越市にあるアメリカ車専門店マウント・ジーの代表。’70年代のバンやピックアップを得意とし、自らもプライベートでこのリフトアップバンを愛用している

ボディにはEric Hazeのドローイング。

全長の短いボディをリフトアップしたことで、なんともコミカルなシルエットとなっている

リフトアップした上で、全身を派手なパンク系レコードジャケットをモチーフとしたフィルムでラッピングした’70年代のシェビーバン。このクルマに乗るのは、埼玉でアメリカ車専門店『マウントジー』を営む代表の神山さんだ。

ベースとなった車両は’74年式のシボレーG30で、パスフィンダー社製のキットを使って4WD化されている個体をベースとしている。さらに前後ともにカスタムメイドのパイプバンパーに変更。合わせてルーフキャリアやフロントバンパーにKC HILITESのフォグランプを装着。ホイールも8穴仕様のMETHODホイールに285/75R16サイズのマッドタイヤを組み合わせる。さらにサイドマフラーとすることで、かなりコミカルな見た目となっている。ちなみに内装も面白く、カーゴスペースにはアメリカのハイブランドインテリアブランドであるRB Component社製のシートを設置。さらにフロアは古材を使ってウッドフロア化するなど工夫が凝らされている。

こうして見るとコミカルな見た目とは裏腹に、各部に徹底してこだわっていることが判るはず。それもそのはず、実はこの車両、ナイキがイベント用に作ったもので、ボディにはNYのアーティスト、エリック・ヘイズがドローイングしたグラフィックが入っている。ラッピングフィルムはそのグラフィック保護を目的に貼られたものなのだ。これならオリジナルのグラフィックは紫外線からもプロテクトでき、神山さんも気兼ねなく普段乗りできるというわけだ。

「1974 CHEVROLET G30」のディテールを拝見!

足周りはただリフトアップしただけでなく、パスファインダー社製のキットで4WD化している。

フロントグリルガードを兼ねたパイプバンパーを装着。実はフォグだけでなくヘッドライトもKC HILITES社製を選択。

リアもフロント同様にパイプ製のカスタムメイドバンパーを装着。むき出しのヒッチメンバーがワイルドな雰囲気に一役買う。

4WD化に伴いシフターはフロアへ。その後ろにあるのがトランスファー(4WD-2WDの切替)レバー。

カードスペースにはRB COMPONENTS社製のシートを設置し、壁面もベロア調に。いっぽうでフロアは古材を使ったウッドフロアにした。

ウインドークランクハンドルは、ノブ部分にスケートボードのウィールを流用。これが意外と回しやすい。

ミラーは大型のカリフォルニアミラーをブラックペイントして装着している。

ルーフキャリア前端にKC HILITESのフォグランプを4連で装着。

マフラーはサイド出しに。

ルーフキャリアにはサイドオーニングを装着している。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...