テイストをミックスさせたルールに縛られないプレッピー。現代的なエッセンスは加えつつ一定のルールからは逸脱しないアイビー。
「その時代を生きたわけではないですが、移民としてアメリカに渡った英国系の白人であるWASPの“自分たちらしいスタイルを確立したい”という想いが根本にあり、『こう着なければならない』という一種のルールがあるスタイル」とアイビーを解釈する西口さん。
正統派なアイテムでややスポーティなドレススタイルを構築しつつ、仕立ての良いブレザーや太ピッチのレジメンタルタイ、大柄でシャドウの入ったブラックウォッチのパンツでモダンな要素を加えている。一方で、プレッピーはテイストの“幅”が増大。
「プレッピーに関してはある意味、“何でもあり”だと思っています。アイビーにTPOに則した“ルール”があるとしたら、プレッピーはそこから外れていくイメージです。シャツはドレッシーなポプリン素材ですし、ほかにもアウトドアやウエスタンという要素をミックスしています。70年代後半に流行したプレッピーと70年代前半に流行したブーツカットを合わせるという、“時代感のミックス”もプレッピー的な精神を表現しています」
【左(IVY)】ブレザー17万6000円、シャツ2万4200円、パンツ5万9400円、タイ2万900円/すべてブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパンTEL0120-02-1818)、ローファー/オールデン、メガネ/アメリカンオプティカル(ともに本人私物) 【右(PREPPY)】ブレザー17万6000円、シャツ2万4200円/ともにブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパンTEL0120-02-1818)、マウンテンパーカ/ウールリッチ、パンツ/リーバイス、ブーツ/トニー ラマ、メガネ/エレーヴ、腰に巻いたニット/オールド イングランド(すべて本人私物)
(出典/「2nd 2025年5月号 Vol.211」)
Photo/Yoshika Amino Text/Kiyoto Kuniryo,Yu Namatame,Kihiro Minami
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