大阪の古着屋3選!スタイリスト・まどか進さんのヒイキな店。

世は空前絶後の古着ブーム真っただ中! かつての古着ブームを経験している大人世代も、古着に再び注目している人も多いのでは? そこで、業界人がヒイキにしているお店を紹介してもらうこの企画。今回はスタイリストのまどか進さんが大阪のおすすめ古着ショップをピックアップ。

スタイリスト・まどか進さん|関西を中心に様々なメ ディアや広告で活躍。 自身のブランド〈タシテ(tashite)〉を始動。 マルチなクリエイターとしても注目を集めている。自他ともに認める着道楽で、趣味は古着屋巡りと愛車のDAXを乗り回すこと

1.EPiC(エピック)

奥行きのある店内に硬軟織り交ぜたユーズドが見やすくディスプレイされる。右側にはアートTを集めたコーナーやバックパックが並ぶ一角も

80年代のBMXとストリートカルチャーを感じるアイテムをメインに置く名店。ただストリートカルチャーと一口に言っても、アメカジや今の気分を感じさせるアイテムが実に豊富。スタイルを問わず服好きの大人が日々集まる。オーナーの平賀拓郎さんの巧みなバイイングに信頼を寄せる業界人も多く、マドカさんもそんな一人だ。

ヴィンテージがギュッと詰まった垂涎のコーナーはレジ奥のラックにまとめて陳列。バラエティ豊かなラインナップに注目したい

「家が近所ということもあって、一番通っているお店ですね。どのアイテムも大人が着たくなる上品さと面白さ、 それに時代をちょっとだけ先取りしているんです。今回選んだアイテムで言えば、ラルフ・ローレンのビッグシャツは絶対今のうちに手に入れた方がイイと思います」

デッドストックのビルケンやユーズドのコンバースなどシューズラックの上にはソックスがあり、コーディネートをイメージしやすい

まどかさんが「エピック」で本気で気になるヴィンテージ。

オールインワン

「何と言ってもこのくすんだマスタードに惹きつけられました。ベルトやワッペンなどディテールワークも秀逸で、土臭くなりすぎません」。6600

ラルフ・ローレンのシャツ

ビッグシャツというラインですが、 他ではこの量は見たことがないですね。 デニムでもショーツでも、予想以上に守備範囲の広いシルエットです」。7700

デッドストックのボウリングシャツ

「ボウリングシャツであまり見かけない、ビビッドな水色が面白いですね。衿や袖口に入った差し色が着こなしの幅を広げてくれます」。1万6500円

ユーズドのプリントTシャツ

「最近気になっているのがアートT。シャツなどのインナーに無地Tもイイですが、このエッシャー風のグラフィックなら品よくまとめられるかなと」。1万1000円

アメリカ軍のスノーパンツ

「オーバーパンツならではのビッグシルエットを活かして着たいですね。裾にドローコードが付いているので、僕ならソックスインして穿きますね!」。9900円

【DATA】
EPiC
大阪市西区北堀江
1-15-4
TEL06-4393-8477
営業/13:00 20:00
休み/無休

2.rain(レイン)

70年代のシャツやデニム、革靴などをまとめて整然とディスプレイ。風合いのあるアイテムに心躍る

古着のメッカ大阪・ミナミの中でも、レジェンド店のひとつがこちらの「レイン」。多彩なレギュラーや一点モノのヴィンテージに加え、オーナーの大沼さんが手がけるリメイクアイテムが並び、気が付けばつい長居してしまう。

アメトラ好きには欠かせないチェック柄シャツやジャケットや、ハットがまとめられた一角

「大阪の古着屋さんの中でも重鎮ですね。ミリタリーやデニム、革靴など一通り揃っているうえ、琴線に響くアイテムに必ず出合えます!」とマドカさん。リバースウィーブやロックTなど今や簡単に手に入らないアイテムも良心的なプライスで提供。ビギナーも猛者も、全国から古着マニアが集まるのも納得だ。

リバースウィーブが山積みされた棚の奥にはレディースも陳列。カップルで訪れても楽しめる

まどかさんが「レイン」で本気で気になるヴィンテージ。

ユーズドのウエスタンブーツ

「シンプルにデニムに合わせて穿くのもいいですが、ディッキーズやペインターなどワークパンツに合わせたいなと。程よい装飾も大人向き」。9680

ジャンスポーツのリュック

「仕事柄、大容量のカバンを見るとつい手に取ってしまいます笑。大きなサイドポケットが二つ付いているボトムレザータイプは買いですね!」。6380

ユーズドのショーツ

「太畝で存在感があるので、Tシャツをさらっと着るだけでコーデにまとまりが出るのかなと。ボリュームのあるシルエットも魅力です」。5280

ユーズドのパーカジャケット

「きれいなブルーとホワイトの切り替えが、存在感たっぷりの一着。肩から先を切り離してベストにできる 2way仕様なのが素敵ですね」。9680

【DATA】
rain
大阪市中央区東心斎橋
1-12-3 協栄ビル3F
TEL06-6282-9025
営業/13:00 20:00 (土日祝12:00~)
休み/なし

3.TOI(トイ)

本企画の取材直前にオープンした、マドカさん期待のニューカマー[TOI]。オーナーの前川宗輝さんは、大阪の名店で経験を積んだ後、満を持してこちらをオープン。敢えてまだ誰にも価値が付けられていないものに絞り、前川さんの琴線に触れた良品をアメリカでバイイングする。映画に触発されてから集め続けている鮫アイテムや、個性的なキャップの品揃えなど、訪れるだけでも高揚感を覚えるはずだ。

ロゴキャップやプリントTシャツなど、古着をディグる楽しさを再認識させてくれる、唯一無二のラインナップ。個性的な什器も必見

「絶好のタイミングでオープンしたという以上に、彼のセンスに以前から注目していました。これからが本当に楽しみです」

ロゴキャップやプリントTシャツなど、古着をディグる楽しさを再認識させてくれる、唯一無二のラインナップ。個性的な什器も必見

まどかさんが「トイ」で本気で気になるヴィンテージ。

マクドナルドのアノラックパーカ

「もしかしたら現地のオフィシャルかもしれない、そんな想像もできるグッドカラーのパーカですね。でも普通に着てたらカッコいい!7700

ユーズドのTシャツ

「しっかりしたフルーツオブザルームのボディに入ったお前の彼女ええやんっていうワード。これを着てダブルデートしたいですね笑」7700

ユーズドのキャンバストートバッグ

「多分色移りしたんじゃないかっていう絶妙なピンクがまさに1点モノ。何とミニポーチも付いているとあって、実用性も十分です!5500

ユーズドのオープンカラーシャツ

「珍しい幾何学模様が前面にあしらわれたシャツで、インパクトのある柄だけでシックにも着こなせるので重宝しそうです!6600

アディダスのゴルフパンツ

「アディダスらしさが主張されていないアディダスのパンツ笑。アディダス好きとしては逆に気になります。夏のトラッドスタイルにぜひ!7700

【DATA】
TOI
大阪市中央区南船場
4-9-14 第一丸米3F
TEL06-4708-4035
営業/13:00 22:00
休み/不定休

情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典:「2nd 20228月号 Vol.185」)