彼らの気取らない上品で洗練されたスタイリングは、日本のアパレル企業である「VAN(ヴァン ヂャケット)」が持ち込んだことによって、瞬く間に日本国内でも大流行。そして、いまだにカジュアルファッションにおいて根強いカテゴリとして人々に愛されている。
今号は、雑誌『2nd(セカンド)』創刊15周年を祝した100P増のボリュームで、いまいちど「アメリカントラッド」について様々な角度から掘り下げていく「教科書」的な内容をお届けする。
【おすすめ記事PICK UP!】定番トラッドブランド図鑑。
アメリカントラッドスタイルのマストアイテムとして、まず真っ先に思い浮かぶのが“ネイビーブレザー”。そこで『2nd(セカンド)』では、ブレザーを展開しているブランドを「トラッドブランド」と定義し、総数36にもおよぶブランドの新作・定番・ヒストリーを網羅して紹介する。
数々のトラッドな名品の源流となるアイテムを生み出した、まさにアメリカントラッドブランドの筆頭である「Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)」からは、アイテムとブランドの紹介に加え、2020年にディレクターに就任したマイケル・バスティアンへのインタビュー、ブランドの年表から名品紹介まで充実の内容をお届け。
ほかにも、「VAN(ヴァン ヂャケット)」や「J.PRESS(J.プレス)」、「SOUTHWICK(サウスウィック)」などの最重要トラッドブランドに関しては、よりブランドのことを知るための、深掘りコラムもご用意しているので、お見逃しなく!
【おすすめ記事PICK UP!】『真夏の夜のジャズ』には、アメトラのリアルが詰まってる。
アメリカントラッドなスタイルのなかでも主流となるアイビースタイルは、戦後から’60年代かけて発展してきたもの。その時期に、アメリカの方が実際どのようなスタイルであったかは、映画や写真集などで垣間見ることができるが、なかでも究極にリアルな彼らのスタイルを収めた映画作品が、『真夏の夜のジャズ(原題:Jazz on a Summer’s Day)』だ。
この企画では、この作品を愛してやまない「ビームス プラス」の3名が出演し、見逃してはならないシーン、そしてそのシーンに登場するファッションについて、非常にニッチな討論を繰り広げる。
また、「ジャズ」からアメリカントラッドを深掘りする企画に続いて、アメリカントラッドのいろはを学ぶことのできる名著の数々を紹介する「トラッドマンの本棚に欠かせない15の必読書」企画や、インスタグラムを通じて国内外問わずアメリカントラッドスタイルを発信し続けている“Mr.アメリカントラッド”、「FAIRFAX(フェアファクス)」代表取締役 慶伊道彦(けいい みちひこ)氏の映画に影響されたスタイリングサンプル集など、ファッションと切っても切り離せない関係にある、様々なカルチャーを通してアメリカントラッドを学ぶことができる。
【おすすめ記事PICK UP!】TRAD SHOP GUIDE 頼りになるのは、あの店主がいる店。
“アメリカントラッド”なスタイルにはいくつかルールがあり、自由に服を組み合わせるだけでは成り立たないもの! そこで全国各地に存在するアメリカントラッドなショップに赴き、頼れる店主やスタッフたちの指南を受けてきた。
スタッフたちによるお店のアイテムを使ったスタイリング提案や、彼ら自身のスナップおよび読者の皆様に向けた“トラッド指南”を掲載し、アメリカントラッド初心者はもちろん玄人の方も、多くの学びを得られるページとなっている。
伝説的なアメリカントラッドの名店「原宿キャシディ」の八木沢博幸(やぎさわ ひろゆき)氏も、シャツ、バスクシャツ、コーチジャケットを使ったカジュアルなコーディネイトで登場。彼のスタイルは定番アイテムで構成されているため、非常に参考になること間違いなし!
【おすすめ記事PICK UP!】老舗メンズショップ探訪。
アメリカントラッドショプガイドでも紹介しているように、アメリカントラッドなセレクトショップは全国に多数あるが、売れ線などには目もくれない、昔ながらの「メンズショップ」というカルチャーも存在する。そんなメンズショップを愛してやまないファッションエディター、山下英介(やました えいすけ)氏プロデュースの「老舗メンズショップ探訪」企画も見逃せない!
店頭で販売されているアイテムは、長年アメリカントラッドを見続けてきた店主によるユニークかつ説得力のあるセレクト。さらにお店の雰囲気も、いい意味で流行とはかけ離れたいわゆる“レトロ”な風貌で、旧き良き趣が感じられる。そんなお店のリアルな姿を捉えるため山下氏に依頼し、愛機のライカのカメラを片手に3件のメンズショップを取材してきてもらった。一見コワモテでも本当は優しい店主たちの姿までもが魅力的に映る、そんな眺めているだけで楽しいページに仕上がっている。
【おすすめ記事PICK UP!】トラッドなヘアスタイルの作り方。
アメリカントラッドスタイルを作り上げるのはファッションだけに留まらない。コーディネイトに合わせてその日の靴を選ぶように、ヘアスタイルも自由にスタイリングできれば、アメリカントラッドなスタイルは一段と魅力を増す。
単にクラシックなだけでなく、少しのモダンさをプラスした4つのヘアスタイルと、そのハウツーをご紹介。指南してくれるのは『2nd(セカンド)』でも活躍するヘアメイクアップアーティストの山田大輔(やまだ だいすけ)氏。カッチリしすぎず、かと言ってカジュアルすぎない絶妙な塩梅のヘアスタイルを指南してくれた。
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カルチャーやヘアスタイルなど、様々な角度を通してアメリカントラッドを紐解く今回の特集。15周年ということもあり、いつも以上に盛りだくさん&読み応え抜群な内容で、永久保存版とはまさにこのこと。ひとまず一家に一冊、ぜひお手元に『2nd 5月号』を!
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