1.リアル祖母の手編みベストにラガーシャツを合わす。
良質でまだまだ出会っていないブランドがゴロゴロとでてくる「レショップ」で見つけたのは「THE ADAMS & RIVER(ジ アダムス アンド リバー)」の心温まるハンドニット。なんとデザイナーのおばあちゃんが手編みしているというから驚き。そんじょそこらの“温もり” とはワケが違う、とっても温かいぬくぬくベストなのです。まるでミリタリーのレッドクロスニットみたいな色とボコボコした編み地も、ヴィンテージな趣があって気に入ってしまった。この存在感抜群のベストに合わせるのは、真逆にありそうなラガーシャツ。落ち着いた色を合わせると、無駄に落ち着いてしまうので、ここは鮮やかなカラーを選択するのが正解でしょう。ニットベスト4万1040円/ジ アダムス アンド リバー(レショップ☎03-5413-4714)
2.山形県産ニットベストで、大人なニットの取り入れ方。
国産ニットで有名な山形県の山辺町の老舗、米富繊維のファクトリーブランドとして生まれた「COOHEM(コーヘン)」。世界のトップメゾンも認める最高水準の技術力で編まれるニットは、まるでアートピースのような美しさがあり、ニットの可能性を大きく広げている注目ブランドです。この一着はまず編地を見てほしい! ほのかに綾杉模様が浮かび上がるのは、“シャドーヘリンボーン” と呼ばれる主にクラシックなスーツ地に用いられる編み柄なんですが、これがめちゃくちゃ味わいがあってカッコいいんですよね。コーヘンが初めて天然繊維のみで仕上げた生地は、素材自体に光沢があり、僕らのカジュアルスタイルにちょっとした“おめかし” をしてくれるはずです。ニットベスト3万1320円/コーヘン(米富繊維☎023-664-8166)
3.一枚生地だからゴワゴワしない、シャツレイヤード。
残布をつなぎ合わせて新たに価値あるものを作る、いわゆる“パッチワーク”という手法はとてもアメリカらしい。作り込まれたものより、未完成な余白を楽しむアメリカントラディショナルには欠かせないのですが、そんな塩梅を熟知しているのが「BEAMS PLUS(ビームス プラス)」。新作のプルオーバーベストは、一見ツイードのパッチワークに見えるが、実はウール100%のジャカードニットにより表現された一枚生地なのです! 継ぎ接ぎの嫌なゴワツキがなく、トラッドな雰囲気を現代技術で軽妙に仕立ててあり、シャツ一枚とレイヤードできるのが、なにより嬉しいところ。これはかなり優秀なベストと言えるんじゃないでしょうか。ニットベスト1万9440円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿☎03-3746-5851)
4.定番畦編みニットは、オレンジを選ぶだけで主役に。
もはや定番化した「ANDERSENANDERSEN(アンデルセン- アンデルセン)」の畦編みニット。昨今のベーシックな流行に見事フィットし、すでにヘビロテで取り入れている人もいるのでは? そんなブランドも今年で10周年を迎え、毎年新色を追加しているけど今年はブランドの象徴である鮮やかなオレンジが登場! これまで素朴な色合いが多かったのに意外! と感じるかもしれないけれど、どのアイテムにも付けられていたタグはこのオレンジだったのです。それはともかく、オレンジのニットっていいよね。先立って春夏にはコットンニットが出たけど、ウールでこの色が手に入るのは今季だけ。見逃せない! ニットベスト3万8880円(メイデン・カンパニー☎03-5410-9777)
※掲載価格は税込です。
※掲載情報は取材当時のものです。
Photo/Taro Hirayama Styling/Kaho Yamaguchi Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Takeharu Kobayashi Model/Josiah Special Thanks/Yokokawa Forest Lab
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