アメカジの名店に聞く、今春のおすすめワークスタイルコーデ10選

厚手のアウターから軽く羽織れるアウターの季節がやってきた。年々短くなる春だけど、この季節にしか楽しめないファッションを満喫したい。そこで名店おすすめのワークスタイルのコーディネイトを提案してもらった。

1.ベストのレイヤードがおすすめ!|BURN STORMER

静岡県御殿場市にある大型アメカジショップで知られるバーンストーマーの、サングラスとハットがトレードマークの店長BOSSさん。薄手になりがちなこれからの季節は、ベストのレイヤードがおすすめ。ベスト、デニムともにササフラスのもので、足元はワークスタイルの王道アイテムであるレッド・ウィングを合わせることでワーク感をプラスした。

【DATA】
静岡県御殿場市御殿場17-3
TEL0550-75-7755 11時~19時 火曜休
https://www.barnstormer.jp

2.春っぽさにヴィンテージ感をプラスしたスタイル。|ろーぐす

国内のアメカジブランドから海外ブランドまで幅広く展開しているろーぐす。あらゆるブランドのアイテムに対する豊富な知識を持つ同店が、今春提案するのは春らしい軽やかさにヴィンテージ感をプラスした着こなし。こちらのコーデも1911年から1915年まで製造されていた通称「No.3」を再現したウエアハウスのデニムパンツにオルゲイユのサスペンダーを合わせたクラシカルなスタイル。フルカウントのジャケットは羽織っても、手で持っても様になる。インナーに薄い色を持ってくることで軽やかな印象に。着用は楠大生さん

【DATA】
滋賀県湖南市中央1-2 TEL0748-72-4610
平日10時30分~20時、土曜10時~20時、日祝10時~19時 不定休
https://www.rogues.co.jp

3.シャンブレーとコットンアロハのレイヤードで捻りをプラス。|HINOYA ONE

1992年に上野・アメ横の高架下にオープンした老舗カジュアルショップ「ヒノヤ ワン」。アメリカンカジュアルウエアをセレクトの主軸にしながらも、国内外で話題の人気ブランドを取り扱うショップとして知られている。そんな同店が提案するのがこちら。ワークウエアスタイルの定番であるシャンブレーシャツやデニムのコーディネイトでも少し捻りを加えることで新鮮さを感じさせてくれる。ブルーブルーのシャンブレーチャイナシャツにサンサーフ デュークカハナモクのコットンアロハをレイヤードし、清涼感を意識したスタイルは好印象だ。

【DATA】
東京都台東区上野6-10-16
TEL03-3831-0385 10時30分~20時10分 無休
https://hinoya.shop

4.横浜発ヒースの王道ワークスタイル。|HEATH.

横浜ワールドポーターズ内にオープンして約22年。旧くから横浜に根付く、アメリカンカジュアルウエアをメインにステュディオ・ダ・ルチザンやフェローズなどへの別注アイテムやFM横浜、大橋ボクシングジム、横浜ベイスターズなど、地元横浜ならではの企業や団体などとのユニークなコラボレーションも人気。リアルに穿き込んだ15.5オンスのセルビッチデニムは横浜デニムのもの。トップスは職人の手によって仕上げられたメタルボタンが特徴のヘビーウエイトなヒッコリーシャツの上から、今季人気のファーマーズジャケットを羽織ったヒースの王道ワークスタイルを見せてくれた店長の池ヶ谷さん。

【DATA】
神奈川県横浜市中区新港2-2-1 横浜ワールドポーターズ3F
TEL050-1526-0375 10時30分~21時 不定休
https://www.heath-industrial.com

5.シャツをメインしたコーデがザ・ウォーリアーズ流。|THE WARRIORS

来年20周年を迎える老舗セレクトショップのザ・ウォーリアーズ。ザ・ウォーリアーズが提案コーディネイトのポイントは襟付きのシャツを使うこと。王道から少し外すというか、紳士的な要素を取り入れるのがザ・ウォーリアーズ流なのだ。ウエストライドのグリーンチェックのガンプシャツをメインにトロフィークロージングのランチャーベストを組み合わせて大人っぽいワークスタイルに。THE H.W. DOG&Co.のパナマ帽を取り入れることで、より紳士的な印象になる。濃い色と薄い色の使い方はぜひ参考にしたい。

【DATA】
茨城県つくば市古来758-1
TEL029-863-5544 12時~20時 水曜休
https://the-warriors.ocnk.net

6.新宿歌舞伎町のアメカジ番長は清涼感あるコーデを提案。|JUNKY SPECIAL

日本屈指の歓楽街として知られる東京新宿歌舞伎町にあるジャンキースペシャル。赤テープのファスナーポケットがフロント中央に配されたデニムオーバーオールはヘッドライトのもの。トップスに羽織るように着用したホワイトのジャケットはセーラーモクのワークコートでインディゴとホワイトの組み合わせが清涼感のある爽やかなコーディネイトに仕上がっている。

【DATA】
東京都新宿区歌舞伎町2-46-5 KM新宿ビル 1F
TEL03-3232-0850 11時~20時 定休無
http://junkyspecial.com

7.ゴリゴリになりすぎないカジュアルスタイル。|ORGAN

仙台駅から徒歩10分という好立地に佇むアメカジセレクトショップのオーガン。国内外のブランドを数多く取り扱い、本物のアメカジスタイルを楽しめる店として人気だ。そんなオーガンが提案するのは、本物を取り入れながらも固くなりすぎないカジュアルスタイルだ。メインはクッシュマンの1st 大戦モデルジャケット。10oz.のヘリンボン生地を採用しており、シャツ感覚で着られるのがいい。軽やかな色合いのウエアハウスのTシャツとチノパンツを合わせて春っぽさを演出。THE H.W.DOG&CO. のベレー帽とウィールローブのブーツで甘くなりすぎないのも◎。

【DATA】
宮城県仙台市青葉区中央2-7-30 角川ビル 105 TEL022-268-6418
11時~19時 水曜休
https://www.jah-haze.co.jp

8.レザーを組み合わせた斬新なスタイル。|WOLF PACK

東北自動車道の古川ICを降りた国道4号線沿いに突如現れる2階建ての大きな黒い建物がウルフパックだ。国内外のアメカジブランドはもとより、バイカーズアイテムも充実。2階にはレザー専用フロアを作り硬派な空間がその世界観を醸し出している。最近年代を問わずレザーアイテムが人気ということで、今回はレザーを取り入れたコーデを提案。’40年代のLeeのカバーオールを解体し再現したジェラードのオーバーオールに、同ブランドのホースハイドのレザージャケットを羽織ったスタイル。重くなりがちな組み合わせだが、レッドのバンダナがアクセントになってとてもバランスがいい。ブーツは茶芯のエンジニアを組み合わせた

【DATA】
宮城県大崎市古川若葉町2-1-25
TEL0229-25-9795 11時~19時 火曜休
https://www.wolfpack-webshop.com

9.やっぱり王道スタイルは外せない。|TOP

山口県柳井市にあるアメカジセレクトショップ「トップ」。店内の床や、什器など自ら制作するDIYの域を超えたリアルワーカーの林さんが提案するのはデニムのセットアップコーデ。実際に作業着として着ることで、日常使いとは違うヒゲやアタリが付くが、タウンユースにも取り入れたい。デニムならではの風合いとことん楽しめるスタイル。

【DATA】
山口県柳井市南町3-6-12
TEL0820-22-7575 11時~19時 水曜休
https://www.top884.com

10.ちょっとキレイ目ヴィンテージワーカースタイル。|D-STOCK

創業25年と、福岡はもとより九州のアメカジ好きから支持されるD-STOCK。コート、シャツ、パンツ、ブーツとすべてジェラードアイテムで揃えたヴィンテージワーカースタイルを提案。ワーク=労働着ではあるものの、インナーのシャツやタイ調に結んだイエローのバンダナをアクセントにすることで、カジュアルながらもきれいめのコーディネイトに仕上げてみた。

【DATA】
福岡県宗像市田久2-11-16
TEL0940-32-9766
10時~20時 無休
https://d-stock.jp

(出典/「Lightning 2025年6月号」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

生きたレザーの表情を活かす。これまでになかった唯一無二の革ジャン、「ストラム」の流儀。

  • 2025.10.30

生きたレザーの質感にフォーカスし、“バーニングダイ”をはじめとする唯一無二のレザースタイルを提案するストラム。我流を貫き、その意思を思うがままにかき鳴らすことで、オリジナリティを磨き上げる孤高のレザーブランドだ。デザイナー桑原和生がレザーで表現するストラムのモノ作りの哲学、彼が革ジャンを通して描き出...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...